江南民

夕方事務所に戻ってきたK本部長　・・・何故かニコニコしてます。

「おう杉　今日さあ、さっきさぁ、江南のママから電話有ってさぁ」

「・・・・・何すかっ」

「今日雨だから、お客来ないから杉と一緒に来いってゆーんだよ」

「うちらも客じゃないんすか」

「杉と一緒に飲みたいんだと」

・・・・・確かに杉は何処に行っても、店にとっては良い客の部類に入ると思われます

①酒を大量に飲む　②酔って絡まない　③誰とでも仲良くなる

以上の理由からです

しょーがねーなー　K本部長の既に潰れた様な顔を、更に潰すわけにはいかないので

疲れた身体にムチ打って夜の部活動開始ですな

店に入ると既にセットされている蕎麦焼酎。

焼酎なら蕎麦焼酎が好きと言ったが・・・・・・この店、飲み物まで選べねえのか

強引に生ビールを注文です

生が届いたところで、ママが一言

「今日はKさんと杉ちゃんと飲むよだからもう店閉める」

玄関と看板の電気をパシャっと消してしまうママ・・・・

あと一組お客さんがいるのに、杉達のテーブルに肉をセットして、ママもドスンと座り込みます

「今日はもうお客入れないよ　一緒に飲むね」

分厚い豚トロを焼き出してママも自分のビールを用意して宴のスタート

って所で、韓国人の常連たちがドカドカっと入ってきます

また韓国語の喧嘩のような会話が飛び交います

「なんで看板消えてるよ　店終わりだよ　なんで入ってくるの」

「中が明るかったから」

・・・・そんな会話らしいです

そこからママは大忙しになっちまい

結局、K本部長と二人で韓国風焼き肉を堪能してきた杉でござる

帰る時にママが一言・・・

「今回、勉強したね　店閉める時は看板電気消すだけダメ　ドア鍵かける」

また一つ学習したママである